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執筆者の写真taisei-uchida

Z6を1年使ってみて


全国1憶人のニコンファンの皆様こんにちは

またまた久しぶりの更新になってしまいました。だいなりです。


この記事ではちょうど1年前に購入したNikon製ミラーレス一眼カメラ Z6 についてお伝えしようと思います。ちなみに一年前まではNikon製一眼レフカメラ D700 を使用していました。


私はこの一年間で群馬の山岳写真を中心に、四季を通して約2.2万枚の写真を撮りました。

もちろん長所短所はあるのですがバランスがよく、以前より撮影効率・撮れ高が上がったと感じています。









まずはZ6の長所からお伝えしていこうと思います。



長所①【明度、ホワイトバランスがプレビューできる】

ミラーレス機特有の機能ですが、撮影前から明度やWBなどの設定を盛り込んだ絵がわかるので

試しに撮ってみる→設定を変える→再度撮る

という手間がほぼ半減しました。

背面液晶はとても綺麗でみやすいです。しかし構図を少し変えて撮るときや、ピーカン時の稜線など日差しがとても強いときはEVF(電子ビューファインダー)や背面液晶のライブビューとも見づらくなるので試し撮りの工程を完全に無くすのは難しいと思います。



長所②【動画、スロー動画、タイムラプス動画が撮れる】

写真メインなので動画を撮ることは少ないのですが、D700に無かった動画機能が追加されたのは大きな変化でした。最近のカメラは動画機能がついているのが当たり前でしょうが…

タイムラプス動画は山頂での大休憩やテント設営時などに撮っているのであとでまとめたものをアップする予定です。



長所③【軽い】

シンプルですが軽いは正義だと思います。本体重量ではD700が995gに対しZ6は585gと約2/3となっています。

ただZマウントのレンズを持っていないので軽量化の恩恵を十分に受けられていないのが残念なところ。現在はマウントアダプタとFマウントのレンズをつけていますが、これ以上ボディが軽くなるとレンズとのバランスが悪くなりすぎてしまうので一眼レフから移行するにはちょうどいい重さだったと思います。マウントアダプタをつけたり外したりは管理が大変なのでZレンズのラインナップが揃い次第、一気にZレンズに移行したいと考えています。



その他にも発色の良さ、ホワイトバランスの精度、高感度耐性の向上など長所はたくさんありますがD700から比べると発売時期が10年違うため性能が全体的に向上しているので細かいところは割愛させていただきます。




劒沢キャンプ場より劒岳 Raw撮影後jpeg書出し(WBが正確かつ発色がとてもよくなった)




次に短所ですが主に冬になると厳しい環境がゆえに目立ってくるところがたくさんありますのでこれは冬に撮影する方や雪山登山などを考えている方はぜひ参考にしてみてください。



短所①【EVFが使えない(使わない)】

夏山のピーカンではEVFを使うことがあります。眩しくないのと太陽光の影響で画面が見えなくなりにくいからです。このときEVFを覗き込むと自動でライブビューとEVFを切り替えるモードもありますが覗き込みを検出するセンサーに埃が入ると勝手にEVFになったりするのでこのモードはほぼ使いません。

またEVFは雪山ではまず使えません。接眼部に雪が入ったり顔を近づけた際に自身の呼気が当たるとカメラが凍結するからです。Z6ではファインダーのガラス面が狭く、ガラス面までが少し深いため、厚手のオーバーグローブを付けた状態ではまずファインダー内に混入した雪などの異物を掻き出すことは不可能に近いのです。


Z6使い始めた頃はEVFを無理に使用しようとして呼気が背面液晶につき凍結

→その後EVFにも雪が詰まる

→ライブビューを起動し撮影しようとするも背面液晶についた氷が邪魔

→そのまま氷を払おうとゴシゴシ削ろうとしたらタッチパネルによりシャッターが切れる


という流れを何回も繰り返してしまいました。今思うとカメラ電源を一度切ってから氷を削ればいいだけなのですが今まで使ったカメラにはタッチパネルの機能を搭載したものがなかったため少しストレスがありました。

最初はライブビューのみで撮影することにも慣れませんでしたが1年つかってみて自然と慣れてきました。


ファインダー部(入口が小さく深い)




短所②【短所②グリップが浅い・ボタンが小さい】

夏山はあまりボタンの押し間違いはあまりありません。

しかし薄手のグローブを付けていると稀に後面の右手親指がAF-ONボタンを押してしまうことがあります。

ちなみに厚手のアウターグローブではジャストサイズというのがあまり無く指先が少し余るのが普通だと思います。そのためアウターグローブをつける日は1日の撮影工程中では最低でも一度は押し間違いが発生します。主に押してしまうのは右手親指が当たるAF-ONボタンと、右手人差し指か中指が当たる前面のファンクションボタンです。

AF-ONボタンは少し飛び出しているため親指があたってしまう


前面のファンクションボタン(Fn1、Fn2)に人差し指か中指が当たってしまう




短所③【センサーにゴミが付着しやすい】

ミラーレス機ではレンズ交換時にどうしてもセンサーがむき出しになるためゴミが付着しやすいです。登山や撮影行動中にセンサーに付着したゴミを取り除くのは困難ですが帰宅してからセルフクリーニングします。この項目は短所に入れるか迷ったのですがZ6はフランジバックがとても短いためマウントアダプタを外すとクリーニングする際にはとても手入れしやすいので正直いいと思っています。自分でセンサークリーニングしたくない人はサービスセンター等に頻繁にお願いすることになるかと思いますので時間もかかるため大変だと思います。



短所④【電池持ちが少し悪い】

気温や撮影内容などの条件によって大きく変わるので単純に比較はできませんが、半日の登山では1個のバッテリーを使い切ることはほぼありません、8時間~10時間の登山工程ではバッテリー2個で足りることが多いです。

一眼レフに比べるとミラーレスカメラは電源を入れないと構図が決められないためどうしても電池の消費は早いため短い工程でも予備のバッテリーは常に持っていたほうが良いです。


星の長時間露光ではカメラ内のインターバルタイマー使用時、バッテリー1個につき1時間半程度でした。

20000mAhのモバイルバッテリーとカメラをCASE RELAYで接続した場合も試し、10°Cの環境下では10時間は撮影可能ということがわかりました。しかしカメラの設定がうまくいかないのか途中で止まってしまいうまくいきませんでした。何回かトライして成功したら記事にしようと思っています。



短所⑤【グリップの皮が剝がれる】

D700では接着力がなくなりラバー自体が剝がれることが多かったのですが、Z6ではグリップの表皮が剝がれてしまっています。


グリップの剝がれた皮



余談ですがミラーレスのほうが一眼レフカメラより強度が弱いとの噂もありますが、本当のところはわかりません。アイスバブル撮影時に転倒した際にバッテリー室のカバーが割れましたが一眼レフなら割れなかったとは思えないのです。


割れて接着剤で直したバッテリー室のカバー




以上、Z6の長所短所を書き連ねてみましたが参考になったでしょうか。

短所こそ目立つものの軽くて良い写真を描いてくれるカメラだと思います。


それでは、みなさんのハッピーミラーレスライフを願っています!


落ち着いたら登山の装備やレイヤリングのことについても記事にしますね。







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